引越しの挨拶「旧居」の近所にはするべき?
引越しの挨拶は「新居」で行うというのは誰しも知っていることだと思います。
その一方で「旧居」側のご近所さんへ挨拶はしましたか、と聞くとあまりされていない方が多く見受けられます。
そもそも現代ではご近所付き合いがあまりなく、アパートやマンションのような集合住宅であれば隣にどのような人が住んでいるか知らないといったことも普通にあります。
そのため新居の挨拶はするが、旧居での挨拶は必要ないと思われがちです。
ですが礼儀やマナーのために旧居での挨拶をされている方もいますし、それだけではありありません。
挨拶をおすすめする理由はトラブルの回避やメリットがあるからなのです。
今回はそんな引越しの挨拶を「旧居」で行うメリットやその方法についてお話したいと思います。
引越しの挨拶「旧居」におけるトラブルとは
引越しにおける退去の際のトラブルといえば、たとえば当日の「騒音」が挙げられます。
引越しの搬入で足音や声などの物音がしたり、階段や踊り場など共用スペースを作業員が頻繁に行き来したり当日の目まぐるしい忙しさで引越し者本人は気づきにくいですが、場所によっては大きな騒音となります。
また引越しのトラックが前の道をふさいだり、邪魔をしたりといったことも考えられます。
多くは一目見て引越しとはわかりますが、なかにはわかりつつ苦情やクレームを入れる人もいます。
最後の最後で近所の方や住民とトラブルは起こしたくないですよね。
このようなことが起こらないために「事前に引越しがあることを知らせる」のが大切になってくるのです。
引越しの挨拶「旧居」の近所にするメリット
また引越しの挨拶を旧居のご近所さんにしておくということはメリットでもあります。
たとえば上のような、目の前の道をトラックが邪魔してしまう場合。
ご近所さんが協力して駐車スペースを使わせてくれたということが過去にありました。
また当日に出るゴミの処分を引き受けてくれたり、万が一忘れ物をした場合の対応をしてくれたり。助かることばかりです。
さらに引越し後、荷物が届き不在票が入っていた場合や訪問者がいた場合、対応もしてくれるご近所さんもいるようです。
旧居ご近所さんへの挨拶「いつ」「どこまで」「何を」「どのように」する?
旧居ご近所さんへの挨拶は、いままでお世話になったことへのお礼と、引越しの当日は迷惑をかけることを詫びるためと考えて良いでしょう。
旧居の挨拶タイミングは?いつ?
1週間前が理想。最低でも前日までには挨拶を済ませましょう。
とくにお世話になった人の場合は引越しが決まった時点で挨拶をします。
ギリギリになってからの挨拶ではかえって失礼であり、当日万が一不在だったらその後の挨拶が難しくなります。
挨拶の範囲はどこまで?
基本的に新居の挨拶と同様、一軒家は「向こう三軒両隣」と言われる向かい側の三軒と両隣、アパートやマンションといった集合住宅なら両隣と真上真下の方そして管理人さんに挨拶をします。
もし引越しの当日荷物の運搬などで家の裏などほかの家へ迷惑がかかりそうなら、その家にも引越しする旨と挨拶を伝えるべきでしょう。
引越しの挨拶旧居ではどのようにする?
旧居のご近所さんに行う引越しの挨拶では
- 引越しの日時
- 当日はご迷惑をかけることへのお詫び
- 今までお世話になった感謝
の三つを述べるようにしましょう。
<文言の一例>
「1日に引っ越すことになりました。
当日は何かとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
長い間お世話になりました。」
「長い間お世話になりました。
急ではありますが、明日引越しをすることになりました。
朝からトラックの出入りでご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします」
引越しの挨拶品はどうする?何が良いの?
基本的に挨拶の品は新居の挨拶と異なり渡さないことが多いです。
ただ、もし持って行くのならば新居同様、日用品や日持ちのするお菓子などがおすすめです。
とにかく消耗品といった残らないものかつ人を選ばないものがおすすめですくわしくはこちらをご覧ください。
引越しの挨拶を旧居でも行った方が良いという理由がおわかりいただけたかと思います。
ただやはり「メリット」としてではなく「立つ鳥、後を濁さず」の精神、マナーや礼儀として挨拶を行った方が気持ち良く引越しができるのではないでしょうか。
そのような気遣いができるというのは新し地でも絶対にためになる大切なことだと思います。