引越しの挨拶はどこまでするべき?
引越しの挨拶をする範囲は意外と悩みやすいところだと思います。
一軒家やアパート・マンションなど集合住宅によって変わるのはもちろん、子どもがいる、一人暮らしといった家族構成・人数の違いも多少なりともかかわってきます。
今回はこのような引越しの挨拶における「範囲」についてお話したいと思います。
マナーとして今の時代はどのようになっているのか、どこまですれば正解なのかぜひ参考にされてください。
引越しの挨拶をした方が良いところ・範囲
引越しの挨拶をする範囲を「一軒家」と「アパート・マンションなど集合住宅」と分けてみてきたいと思います。
注目したいところは、自分の家(部屋)に面するご近所さんは必ず挨拶をするという点です。
「一軒家」へ引越しするときの挨拶とその範囲
基本的に一軒家場合、範囲は「向こう三軒両隣」に挨拶をすると良いでしょう。
「向こう三軒両隣」とは江戸時代の言葉から来ていて、「向かい側の三軒と自身の両隣の家」を指します。
交流の多いとされるご近所の代名詞であり、引越しにおける挨拶の範囲を表す言葉として多く利用されています。
【向こう三軒両隣(むこうさんげんりょうどなり)】
自分の家の向かい側にある三軒の家と,左右二軒の隣家。日頃親しく交際している近隣。隣組の単位ともなった。(三省堂「大辞林」より)
ただ、最近ではこの5軒に加えて、「裏側の家」にも挨拶することが多くなっているようです。やはり隣接している家というのはそれほど迷惑がかかりやすいということですね。
「アパート」や「マンション」など集合住宅へ引越しするときの挨拶とその範囲
アパートやマンションの場合、部屋数が多い分挨拶する範囲が分かりにくいかもしれません。
まずは一軒家と同じ考えで隣接する、面している部屋には必ずしましょう。
両隣はもちろんアパート・マンションなら上下階の部屋、そして裏の部屋です。
つまり角部屋の場合はその分挨拶する部屋が減るというわけですね。
またもし一つの階に部屋数が少なければすべての世帯に挨拶というのもおすすめです。
というのも小さなお子さんがいる場合はその階で走り回ってしまったり、同じ階で班があったりということがあるからです。
また一つの建物のなかで戸数が少ない場合、たとえば6戸以下なら上下両隣行ったら後は1戸…これはもうすべての方に挨拶をした方が良いのではないでしょうか。
中には「自分だけ挨拶が無い!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。このように規模の小さなアパート・マンションでは決して上下両隣という枠に収まらなくても良いと思います。
できれば挨拶をしたい!おすすめの人
・大家さん・管理者の方への挨拶
大家さんや管理者の方は特別こちらから挨拶をすることは多くありません。ただ当サイトでは断然することをおすすめしています。
とくに一軒家の賃貸物件で大家さんの家が近いのなら、挨拶の品をもって行くと心証に良いです。万が一トラブルや困ったことがあった場合、頼りたい大家さんや管理者さんとはかならず面識を持っておくべきです。
・自治会長・班長への挨拶
地域で自治会に入るのが決まっていたりする場合は今後の交流も考え、挨拶を行った方が良いでしょう。
また一軒家に多い、結局どこまで挨拶するの?という疑問に答えてくれるのが「自治会長」さん、そしてその地域の「班長」さんです。
その方への挨拶とともに地域のことどこまで挨拶をするべきか、特有の挨拶の仕方など聞くと間違いがないでしょう。
特有の挨拶とはたとえば挨拶の品が決まっていたりなどがあるようです。
地域の付き合いが重視されるところであればなおさら班長さんや地域で長く住んでいらっしゃる方は挨拶をしておいて損はないですよ。
こんな時はどうする?
「向こう三軒両隣」の言葉が江戸時代のものとすでにお話しましたが、今と江戸時代では暮らしぶりが大きく変わっています。
そこで挨拶における今どきの悩みにお答えしていきたいと思います。
オートロックマンションはどうやって挨拶をしたら良いですか?
遠慮なく、各扉のインターホンから挨拶をしましょう。
オートロックということで挨拶すると怪しまれるかなと心配される方もいらっしゃるようです。
ただ自分自身もそのマンションに住むのですから、遠慮なく挨拶をするべきです。
むしろどのような人が引越ししてきたのかを知ることはお互いのためであり、防犯意識が高いのならむしろメリットともいえるのです。
そのため、オートロックマンションでも積極的に各扉のインターホンから挨拶を行いましょう。
一人暮らしなのですが挨拶はした方が良いですか?
女性の一人暮らしであれば、挨拶は避けるべきです。
例外として「女性の一人暮らし」の方は挨拶をする必要がありません。
これは女性が一人で挨拶することで、一人暮らしというのがわかり、犯罪に巻き込まれやすくなるからです。このように「防犯面」から女性は挨拶を避けるべきというのが最近の常識となっています。
もし挨拶をするのなら「一人暮らし」というのが分からないようにしましょう。
たとえば家族で挨拶を回る、異性の友達や知人と一緒に挨拶を回ると安心です。